9月, 2014年

2014-09-20

猫の慢性腎不全の飼主様へ

腎臓病の療法食や、通院による皮下点滴を継続されている飼主様へ新しい選択肢の紹介です。
今までは、錠剤の内服薬を提示しておりましたが、液体の経口液が新しく発売されました。
ペットと飼主様がお互いにストレスがないように、飲みやすく、与えやすい方を選んでもらっております。

腎機能の指標であるクレアチニン値が、ある一定以上になると、両者とも期待する効果が得られないため、投薬を中止することもありますので、症状に応じて定期的な血液検査や尿検査の必要性にご理解下さい。
また、食欲不振や嘔吐などの脱水時は、一時的に休薬することをお勧めします。(ご自宅での脱水の評価として、口の中の渇き具合や、皮膚をつまんだ時の弾力などを目安にして下さい。)

詳細は診察時に獣医師にお問い合わせください。


2014-09-19

病院の言葉を分かりやすく・・・

診察するにあたって、病気を診るはもちろんのこと、それ以上に分かりやすい言葉を選んで説明するよう心掛けてます。

「病院の言葉」は大きく二種類に分けられます。一つは、医療者同士が交わす専門的な言葉です。これらは、医療の分野で重宝かつ不可欠な言葉です。もう一つは、家族を相手にして使う言葉です。飼主さんがどんなわかりにくさを感じて、どんな誤解や間違いをしがちなのか・・・この家族に向けての言葉を分かりやすくする工夫を常に考えてます。
話しができない動物だからこそ、飼主さんは不安が助長されるんですよね。聞いた事のない専門用語を並べられても、不信感が増すばかりですよね。
炎症(エンショウ)という言葉は便利な言葉ですが、何となくわかった気にさせる言葉かもしれないですし・・・化学療法(カガクリョウホウ)と聞いて、科学療法=科学的な治療法と誤解することもあるそうですし・・・抗癌剤投与時に使う、寛解(カンカイ)という言葉自体聞いた事もないかもしれません。
話しをまとめますと、もしわかりずらかったら何でも聞いてください。
また、矛盾してるかもしれませんが、病気が重篤(ジュウトク:病状が重く、生命に危険が及ぶ状態)な場合、あえて専門用語を使うこともあります。それは今の状態をより詳しく理解して頂き、より治療に協力してもらう為です。その専門用語をわかりやすくくだいた表現で説明できるよう常に心掛けています。
治れば何でもいいよと言われればそれまでですが、飼主様も主治医ですから・・・
何卒ご協力の程宜しくお願い致します。